僕の好きな本

以前も書かせて頂きましたが、

IMG_3973

おそらく気象予報士の資格に出会う前に読んでいたら、

これをきっかけに今の仕事に就いているかもしれない。

そんな本です。気象予測に携わる人間が主人公で、ゲリラ豪雨にあうシーンの描写や表現が生々しくも美しく、雨の音のする本です。

そして、このシリーズの本がまた出ていて、

FullSizeRender (5)

実は、夏休みをいただいた9月に旅行先の沖縄で読みました。それから2か月近く、もっと早く感想を書こうかなと思っていたのですが、書きたいことが多くてなかなか進まなかったのです。

その場所の風の吹き方や日の当たり方など天気を考慮し快適な住宅を開発する、「微気候」に携わる者が主人公で進むこの物語。クラウドクラスタークラブという怪しげなバーでは、雲の魔術師と呼ばれる者が室内で雲を発生させたり竜巻起こしたり、雪を降らせたり。

こんなのやれたらなーと思っていたことが物語で描写されていて、最初の数十ページでわくわくさせられました。

気づけば物語の舞台は戦中の九州へと移るのですが、昔の日本の文化と天気がうまく物語になっていて興味深いです。

本を読んで影響されたわたくしは、前から興味があった風水の本を買いました。

「天の気」の流れと何千年前の中国で生まれた学問「風水」になにかつながるものがあるのではないかと思って最近読んでます。空気が淀む所、つまり風が収束するような場所で災害は起こりやすく、風水でも家の中で空気が淀むような場所が運気を下げるという考え方があったりで似ている所があるんです。

あと、「災害と妖怪 柳田国男と歩く日本の天変地異」著 畑中章宏

も買いました。こっちはこれから読む本です。

 

天気に興味がある人や気象予報士の人で

「雲の王」や「天空の約束」のような物語が好きな人とがっつり語り合いたいですわ。笑

天気に興味がない人でも、この本を読めば天気に携わる者がこんな風に空を見ているんだなと思ってもらえると思います。雲が発達していく表現は特に秀逸です!

ちなみに、Amazonのレビューで気象学者の茂木耕作さんも感想を書いていてなんだか嬉しかったです。笑

茂木さん、この本いいっすよねー。なんていつかお会いしたら言おう。笑