蓬莱大介(ほうらいだいすけ)

気象予報士 防災士 健康気象アドバイザー 熱中症対策アンバサダー

兵庫県明石市生まれ。2006年早稲田大学政治経済学部卒業

2011年から読売テレビ気象キャスター。現在、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネットten.」「蓬莱さんのドライブ予報」にレギュラー出演中

関西を中心に全国各地で講演・イベント活動を精力的に活動。

2022年1月16日 ギネス世界記録「YouTubeで環境サステナビリティレッスンのライブストリームを視聴した最多人数」記録達成(同時視聴2986人)

読売新聞(全国版)「空を見上げて」で連載コラム、エッセイ「空がおしえてくれること」(幻冬舎)や絵本「そらのどうぶつえん」(コミニケ出版)など執筆活動も行っている

気象予報士になったきっかけ

 小学生の頃は生き物係で、学校の先生から「蓬莱くんは勉強苦手だけど、生き物のことをみんなに教えるのは上手ね」と褒められたことが心のどこかに引っ掛かっており、自分が何ができるか探していた20代、本屋さんで気象予報士の資格に出会った時に「これなら自分に向いているかもしれない」とピンときて一念発起。

何かモノを作る、表現する、それで人の役に立てればと漠然と思っていました。引っ込み思案だけど誰かに認められたい気質。何にもできないけど、熱い気持ち先行型。神経質でこじらせAB型、そんな少年時代でした。

 あすの天気のポイントをイラストにする「スケッチ予報」が2011年の気象キャスター初日からずっと続けられているのは、子供の頃から絵を描くのが好きだったからかもしれません。

 

映画「ドラえもん のび太と雲の王国」が好きで、窓際の席で瀬戸内海に浮かぶ雲を眺めては動物に見える雲など探していた学生時代でした。のちに気象予報士になって13年目の時、コレクションしていた動物に見える雲の写真にイラストつけた「そらのどうぶつえん」という絵本を出版しました。

 兵庫県明石市で生まれ育ち、自分が何ができるのか、それ以前に何がやりたいのかさえわからなかったので、可能性が広がる東京の大学を目指そうと思って、一浪の末、早稲田大学政治経済学部へ進学しました。
「とりあえず興味があることはやってみる」をモットーに、自分は何ができるのか模索しました。
英語を勉強して留学しようとしたが駅前留学で挫折。政治経済の勉強をしていたがしっくりこず挫折。バンド活動をやってみたが楽器演奏でプロにはなれないと挫折。タレント事務所で活動し「5時に夢中」という情報番組に出るが、フリップをまっすぐ持てず挫折。俳優を目指そうと志すが、演技がうまくなれず挫折。入った芸能事務所ではマネージャーがいなくなり、気づけば自分がタレント数十人抱えるマネージャーに・・・。
数々の失敗と挫折と経験を東京でした20代。

 いろんなことを挑戦できたのは、20代は挑戦すると自分で決めたからでした。父親とある約束をしていました。
「30歳になった時に一人前の仕事につけておけば、それまでは何をやってもいい」と。

とはいえ、やみくもになんでも手をつければいいというわけではないので、学生の頃からノートに計画や頭で考えていることを書く習慣をつけて、勉強にしろ、仕事にしろ、作戦を立てるようにしていました。

大学卒業後も就職せず、アルバイトしながら俳優を目指して、気づけば25歳。このままでは30歳までに一人前にはなれないかも・・・と頭によぎった瞬間、心が負けている自分に気づき、俳優を諦めました。
そして本屋に3日間通って、「心に引っ掛かった何かをやろう」と決めて、出会ったのが気象予報士という仕事でした。

 勉強すること約2年、27歳の時、2009年10月第23回試験に合格し、気象予報士になりました。同時に、防災士の資格も取得しました。
この時、気象のプロになると決意しました。

気象キャスターになるために動画制作し売り込みに

資格を取れば、すぐに仕事があるというわけでなかったので、とにかく気象業界に潜りこむための作戦を考えました。

今でいうユーチューバーのように、毎日どこかに出かけて天気予報し動画撮影する。それを撮りためて、気象業界の人に手当たり次第に見せて、やる気と行動力を示しました。たまたま運よくウェザーニューズを紹介してもらい、読売テレビで小谷純久氏の下で、1年間下積み勉強をさせてもらい、2011年気象キャスターのバトンを受け取ることになりました。

 自分の経験、挫折、仕事の出会い方、自分の人生経験すべてがこれから夢や目標を追いかける人に勇気を与えられたら幸いと思っています。

どんな気象予報士を目指しているか

 変わった経歴を持った気象予報士なので、変わった気象キャスターになってやろうと思っています。
気象のプロとしての幹は太く、同時にさまざまな分野での可能性に枝を伸ばし挑戦し、この木なんの木不思議な木を目指しています。気象予報士なのに・・・、気象予報士のくせに・・・言われてなんぼ。勘違いしているくらいでちょうどいい。そんなメンタルで可能性を拡げていきたいです。

 気象キャスターとしての役割は、視聴者の生命・生活を守る気象情報を分かりやすく提供することが第一。穏やかな天気の時は、子供の頃に感じた空のワクワク、自然のワクワクを大切に、「そうそう」「へぇ~」「なるほど」を感じてもらえるように努めています。

気象キャスターとしてのモットー

説明を「簡単」にするのではなく、「わかりやすく」することを心がけています。
僕の天気予報を聞いた人が、また別の人に伝えられるくらいのわかりやすさ。
専門用語をなるべく使わず、天気予報を見た人が自分でもできそうやなと思えるくらいのわかりやすさ。
大人が子供に教えるだけでなく、子供が大人に教えてあげられるくらいのわかりやすさを目指しています。

自然に謙虚に、予想にブレ幅、ズレ幅がある時はそれも伝える。
天気図等でリスクが見えているなら、ハッキリと伝える。

防災情報は、テレビを見た人が見て終わりでなく、実際に行動に移して災害から身を守ることができるような内容を。

1時間に50ミリの雨、24時間で200ミリの雨、最大瞬間風速30メートル・・・これらの数字が意味する内容まで解説する。

日々の天気予報だけでなく、気候変動の実情や最新情報、また自分自身でも取材し、科学的知見をもって解説する。

「今日と同じ空は2度とない」
誰かにとって大切な明日の天気の予想を伝えさせていただく重みを忘れないようにする。

異常気象多発時代に、気象キャスターが伝える気象情報の可能性を追求していきたいと思っています。

講演会は、普段テレビで話しきれない内容までを来場者に直接伝えられる機会となります。聴講者が気象・防災に関心を持ち、防災行動につながる情報と内容を伝えられるよう心がけています。

主な実績・出演番組

テレビ

  • 読売テレビ『かんさい情報ネットten.』レギュラー出演中
  • 読売テレビ『情報ライブ ミヤネ屋』レギュラー出演中
  • 読売テレビ『蓬莱さんのドライブ予報』レギュラー出演中
  • 日本テレビ系列ドラマ『はれのひシンデレラ』
  • 日本テレビ系列『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの』
  • 日本テレビ『世界一受けたい授業』
  • 毎日放送『プレバト!!』
  • BSトゥエルビ『ハロー♪宇宙天気予報』

舞台        

  • ムーンライト・セレナーデを聴きながら(2024年)

ラジオ

  • KISS FM KOBE「蓬莱大介のRAIN SONGS」(2020年)

コラム

  • 読売新聞全国版「空を見上げて」
  • WEB連載「anna」

著書

  • 『クレヨン天気ずかん』(2016年主婦と生活社)
  • 『ブリタニカ科学まんが図鑑 天気』(2018年ナツメ出版)
  • 『空がおしえてくれること』(2019年幻冬舎)
  • 『そらのどうぶつえん』(2023年コミニケ出版)

全国各地でイベントや講演会に出演

講演コンテンツ

  • 自然災害が多い日本でどう暮らすか【気象・防災】
  • 目からウロコ!天気予報の見方【気象・防災】
  • 家族を守るためのお天気教室【気象・防災】
  • 災害発生時の自助・共助の役割と必要性【防災・人権】
  • お天気キャスターが伝える!地球温暖化教室【環境・気象】
  • 絵と実験で学ぶ!天気の不思議と楽しみ方【気象】
  • 親子で学ぶ!お天気教室【気象・防災】
  • 夢を仕事にする!こうして僕はお天気キャスターになった【啓発】
  • 空を見上げて~いま伝えたい大切なこと~【気象・環境・啓発】

イベントコンテンツ

  • ペットボトルで雲を作ってみよう
  • 手作り雲の図鑑を作ってみよう(室内向け)

趣味・特技

趣味:読書、観劇、ベースギター

特技:柔道二段、イラスト

モットー:とりあえずやってみる精神

好きな空:ブルーモーメント、アスペラトゥス波状雲