きのう降らなくて良かった~
金曜日の予報で「日曜日は、傘マークついてても降りません」とお伝えした手前、降ったらどうしよ~とびくびくしていた週末でした。
気象キャスターの裏話しですが・・・
実は、ほかの予報がほとんど雨なのに対し、降らないと予想をするのは相当リスクがいるんです。
たとえば、曇りでもにわか雨がありますよと伝えて、外れた場合、
「結局降らなくて良かったね」で済むのですが、
曇りだけど晴れてきますよと伝えて、外れた場合、
「降らないって言ったじゃねーか!洗濯物濡れただろー!!!」とお叱りをきつく受けます。
同じ外した時でもリスクが大きいのです。
予想の根拠がしっかりと複数ある時に、周りと違った思い切った予報を出すときがありますが、それはえてして雑念との闘いでもあるのです。「おれの予想はほかとは違うぜ」みたいな。笑
「褒められたいぜ」みたいな。笑
そんなんいらんのです。そういう主観的なものが入ると、判断を間違いやすいです。
科学的根拠に基づき、無の境地で予報は出さなくてはいけないのです。
と、自分に言い聞かせながら毎日予報しているのですが・・・
そう簡単に雑念との闘いは終わりそうにありません。
そして、
日曜の空には、上空8000mくらいにできるうす雲(巻雲)が広がりました。
雲が重力に引っ張られ落ちてくる途中で、強い風に流されると、釣針みたいな雲ができることがあります。それを鉤状雲(かぎじょうぐも)といいます。
鉤というのは、フックのことですね。
みなさんの心に引っ掛かるような天気情報をと空が僕に言うとります。