たかが天気予報に人生かけている話し
学生、経営者、管理職の方から仕事についてのインタビューを受ける機会が増えました。
「蓬莱さんの天気予報はどうしてわかりやすいのか」というありがたい言葉をいただきます。
僕は、別段、能力が高いわけではありませんが、「プロ意識」の話しをします。
僕は、たかが天気予報に人生をかけています。
天気予報なんてネットでも携帯でも自分でも調べられるのに。
それにいま人生をかけています。
どうやったら伝わるか、もしかしたら誰かの生活の役に立てたり命を救えたりするかもしれない。と考えながら仕事をしています。
どんな仕事でも「プロ」のレベルは共通しているかもしれません。
たかがラーメン一杯、ケーキひとつ、たかが野球の一打席、映画のワンシーン、この一瞬目の前の人を笑わせることに人生をかけている人がいます。
それがあってもなくても世界は変わらないし、代わりとなるものもあります。
でも、どうせ食べるなら、どうせ観るなら、そういう気持ちを持って仕事をしてくれている人の作った食べ物を食べたい。試合をみたい。映画をみたいと思うことがあります。
社会では全員「プロ意識」を持って取り組んでいるとは限りません。むしろ、数は少ないかもしれません。
しかし、周りがどうあれ、自分の方向性は「プロ」を向いていたいと思っています。
「プロフェッショナルの仕事」
人生2回目ならまだしも、人生1回目でなかなか最初からなんでも「プロ意識」を持って取り組むのは難しいのかもしれません。
ある程度の経験や失敗が必要ではないでしょうか。
社会人なりたてでは、「プロ意識」が理解できない人がいるのも仕方がないのかもしれません。
年齢だけ重ねてしまって「プロ意識」を理解できない人もいます。
育ってきた環境、文化、性格がみな同じではないので、そこは認識しなければなりません。
技術的なこと、能力的なことでできないことも認識した方がいいでしょう。
しかし、手を抜いて仕事をする人、楽してお金だけ欲しい人、なんとなく惰性でやっている人は「プロ」ではないですし、
気象キャスターの仕事なら、なおさらAIに奪われても仕方がないでしょう。
社会にはプロな人もいるし、プロでない人もいる。
学生に伝えるのは、自分が「プロ意識」を持てる仕事、人生かけることに出会えるかが大切なのではないでしょうか。と。
その方が人生楽しいと思います。
僕自身、特殊な能力もなく、凡人なので、自分が「プロ意識」を持って取り組める、天気予報を伝える仕事に出会えるまでは数々の失敗と挫折をしてきました。最初からできたタイプではなかったです。
本来ならお金をもらって仕事をする以上、どんなことでも「プロ意識」は必要なのですが、
人の仕事の向き不向きなどもあると思います。
僕が、20代前半アルバイトしていた頃、中途半端に俳優やタレントを目指していた頃は、「プロ意識」がなかったです。
どうして天気予報の仕事にはそれが持てたのか。おそらく自分に向いていたのだと思います。
経営者や立場が上になった人は「プロ意識」があったからこそ、いまその仕事で生き残っていると思います。
技術的なことではなく、「プロ意識」を後輩や部下に伝えるのは、難しく悩みがあるかもしれないです。
仕事上で技術的なミスは仕方がありません。
しかし、「プロ意識」のレベルでトラブルがあるなら、これはどうしたらいいのでしょう。
その業種での「プロ意識」の育て方は、ことあるごとに社内研修をしたり、タイミングを計ってコミュニケーションしていくしかないのでしょう。あとは自分の仕事で周りに見せていく、自分が他の人の分も背負うくらいでやる、という方法もあると思います。
2026年、僕自身、新たな挑戦をすることになるかもしれません。
テレビの視聴者がチャンネルを合わせる価値があるものを提供できるよう、天気予報を伝える気持ちだけは、せめて炎を絶やさずにいたいと思います。

