きょう「Mrサンデー」を見ていましたら、季節外れの暑さを天達さんが解説されていて、

宮根さんに「この暑さ、どないなっとんねん」と突っ込まれていました。冷夏っていってなかったかと。

「あした蓬莱さんにも聞かなあかんな」とテレビの向こうで言っていて、思わず「おおぅ!!」とびっくりしてしまいました。笑

休日に家で自分の名前がテレビで呼ばれると不思議な感じがしました。笑

月曜日にミヤネ屋で時間がいただけたら解説させていただきます。

今年、エルニーニョ現象は発生する可能性が高いです。もうすでにその傾向(赤道付近の海水温度の分布)は出はじめているようです。

「エルニーニョ=冷夏」と単純に把握するのは間違いです。実際エルニーニョで冷夏になるのは2回に1回とも言われています。その他の要因もさまざま合わさって天候は左右されるからです。

気象庁の一番新しい3ヶ月予報では、今年の夏は「北冷西暑」つまり、北日本は平年より気温が低めの予想で、西日本は平年より暑くなる傾向にあると予想しています。

これは5月13日ぐらいの時点で番組で解説させていただきましたが、どうも「北日本は」という部分が皆さんにうまく伝わっていなく、断片的に今年は冷夏と解釈されているようです。

ちなみに1ヶ月予報(6月の天候)では、北海道から九州まで気温は平年よりも高めの予想をしています。こちらに関しては先週出た最新の情報です。

前回2009年に発生したエルニーニョ現象の年を調べてみると、6月に平年を大きく上回る暑い時期があって、7月後半から北日本が一気に冷夏になっています。西日本、東日本は7月下旬と8月下旬に気温の低い時期があったものの、暑い時期もありトータルすると平年通りに暑い夏でした。

今年も全く同じということにはなりませんが、過去のデータを見るとこういう傾向にあるということです。

ただ、僕が気になるのは、5月終わり~6月初めに暑くなる時期があってもおかしくないとは言え、この時期の観測記録を塗り替えてしまうほどだということです。気圧配置だけを見ると、特段珍しい気圧配置ではないのですが、気温の数字は観測史上1位になってしまうということ。地球温暖化の影響かと一言で片付けては乱暴ですが、近年は今までとは雨の降り方も含めて大雨や猛暑が増えているのは事実です。

その時暑くなった理由は説明できますが、ではなぜ今回に限って観測史上1位になるのか、昔からこういった気象条件はあっただろうになぜ近年こうも(簡単にと言ってはなんですが)記録的になるのか。そこを解説している人を僕が知っている限りはいません。

 

こんなだらだらと長い文章を読んでいただいたので、ここだけの話しをしますと、

僕の抱えている葛藤は以下です。

「今の最新の予想だとこうです。ただし、近年今までの気象パターンが通用しない時代です。最新の予想で情報が更新されていきますので都度確認のほどよろしくお願いします」

ひとつ先の季節の予想を、ズバッとこの時期からお伝えしたいところではありますが、伝える側は自然に対してかなり謙虚にならないといけない時代なのかなとも思います。(当然、昔からそうですが・・・)

でなければ、古い情報と過去の自分の発言にとらわれて微妙に軌道変更した最新の予報を誤って伝えかねないからです。

「・・・前にこういってたじゃないか!言ってることが変わってる!」とお叱りの声は耳と心が痛いですが、できるだけ先入観を持たずに最新の予報を都度お伝えできればと思います。

そこで、改めてお伝えしますと、今の3ヶ月予報では北日本が冷夏予想、西日本が暑い予想、東日本は平年並みの予想です。そして湿った空気が入りやすくゲリラ豪雨と梅雨末期の大雨に注意が必要の夏になりそうです。

「気象情報は生ものよ」とある先輩に言われたことがあります。なるほど、最新の情報(鮮度のあるもの)を常に提供せよとのこと。

「あー!!もうそれは食べられない過去の情報です」をなるべくなくせるように努力します。そして「おおー!3ヶ月前の情報なのに腐ってない」を提供できるように頑張ります。

 

さて、あしたのミヤネ屋でのバトルに備えて寝ます。笑

 

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