10月になって勢力の強い台風が次々と来ています。
台風26号では、伊豆大島に甚大な被害が出ました。テレビを見られて様々なことをお考えになられたことと思います。報道の在り方、気象情報の伝え方、そして受けての側。
災害に対してなぜ起きたのか?検証し、次の災害に備えることは大切なことですが、救助が今なお続いている状況で問題点ばかりを取扱い、災害に対する犯人さがしのようになってしまうのは違うと思います。メディアの伝える側としてそのつもりはなくても、そう伝わってしまうような点は本当に気を付けなければいけないなと心して、気象情報をお伝えしていきたいと思います。
台風26号では、前日の段階で関東地方には24時間で300ミリ、東海地方には400ミリの雨が予想されていましたが、実際伊豆大島で観測された雨量は800ミリを超えています。
この、予想をはるかに上回る「局地的な集中豪雨」、そして現在の防災体制をはるかに上回る記録的な大雨により甚大な被害が出てしまいました。
広い範囲での大雨は予想できても、この「局地的集中豪雨(しかも過去にないレベル)」は、現状の予報技術において前日から予想するというのは困難であるというのが正直な所です。今年はこういった数十年に一度レベルの大雨が多発しています。
今年は7月の山口県島根県の集中豪雨、8月には秋田県岩手県の集中豪雨がありました。いずれもその地域で過去に経験したことのないような大雨です。
ただ、過去にないレベルの局地的集中豪雨でも、起こり始めたら今後数時間の雨の降り方は非常に危険だということはお伝えできるので、それがいかに早く伝わるか、しかも気象庁や気象予報士の感じている危機感を的確に受け手側に伝わることができるかというのが重要だと思います。
今週の後半には次の台風27号が日本に再び影響を及ぼしそうです。
こまめに台風情報をチェックしてください。そして、できればネットや携帯サイトの天気マークだけ進路予想だけの情報ではなく、テレビの気象予報士の話す、天気マーク以上の情報に耳を傾けて下さい。
「台風は逃げる防災ではなく、戦う防災」
そのくらいの意識で自らの生活と命を守りましょう。早めの対策と念のための対策です。
以下は気象庁の台風情報です。