先週、土砂くずれの現場を視察
山の斜面がごそっと抜けているのがわかりますか?
応急処置として柵がありますが、木が何本か超えて住家のすぐそばまで来ています。
日本では、1年に約1000回土砂崩れが起きています。
土砂災害危険箇所は、全国で約53万か所と言われています。
というのも、国土の7割は山地だからです。
しかも、日本は島国で回りが海に囲まれているため、どんな方向からも湿った空気が入り、山に当たり、雲が発達し雨を降らせる。
あの雨の多いといわれるイギリスだって年間降水量は約900ミリ。
日本の年間降水量は約1600ミリ。
出水期にこれから入ってきます。ここ数年、大雨になれば極端な雨量となりすぐにその場所の観測史上1位を更新するような状況です。こまめに天気予報をみて活用してほしいです。
日本の山の表層斜面はこのような粘土質の柔らかい「まさ土」といわれる土が多いみたいです。水をしみ込んでドロドロに崩れやすそうなのが見てわかりますね。
ところどころ穴があいていて、これは、根が腐った所やモグラが掘ったりした所で、ここに水が入ってより崩れやすくするんです。
この土がだいたいこの場所で2mくらいあって、その下の層に石が多い層があります。
もし、裏山がある家では、大雨が予想された時には、早めの避難が一番ですが、自宅避難という選択もあって、なるべく斜面のある方の部屋に近づかないことです。
今度は、ダムの視察に行ってきます。