最近読んだ本「センスは脳で磨かれる」

ご無沙汰です。最近面白かった本!

仕事のセンスがいい人、悪い人っていると思うんです。いい人は、最短距離で成果を上げ、いつもうまくいく人。よくない人は、ポイントを外した所で思い悩み、つまづき、なかなか先へ進まない人。

そのセンスというのは、生まれ持っての才能というよりは、後天性によるもので、環境と自分の意識によって磨かれるそう。ここが本書を読んでいて勇気がもらえる所。

アウトプットを意識して普段からどう過ごすかみたいなことを、脳の使い方で説明してくれる非常に分かりやすい内容。

特に、印象に残っているのは、複数の物事を横断的に捉えよということ。

仕事において個別の処理スピードはAIの方が優れているけど、人間はそれぞれの機能、脳の使い方を横断的につなげることでAIよりもより複雑で深い情報処理を行える。高度で複雑化したビジネス社会ではガチガチの論理性だけでは対応できない。高度になるほど直観力と感性がモノをいう社会なのだと。確かに会社の経営者って直観力が鋭い。

どんな仕事もあるレベルを越えれば「洗練された美しさ」にこだわりだす。

その直観力や感性といういわゆるセンスを磨くには、多様性を受け入れて、自分の感性にブレーキ・壁を作らない受け入れる力が必要で、それを濃厚な秘伝のタレみたいな感じで継ぎ足して混ぜて自分の中で醸成されてオリジナルを作る。

本書で一番、やべぇ!と響いたのは、「おじさん脳」に気を付けろ!という所。

30代から油断すると脳は衰えるそう。「習慣化」というのはよくも悪くもなる。仕事が楽になった時こそ危ないのだそう。ルーティンになると脳に刺激がなく衰えてしまい、挑戦することから逃げてラクしようとしてしまう。つまらないおっさんになってしまうとな!!

大切なことは「人の話をきく」「上質なモノに触れる」「心が動く体験(特に失敗体験)をもってセンスを身につける」「自分の完成形をイメージする」

なにより・・・

「キャリアを積んで仕事がラクになってきた時が脳にとってはよくない」

天気予報を伝える仕事がルーティンにならないように、日々刺激的なことに挑戦し失敗し仕事のセンスを磨いていきたいと思う。