森林蒸散雲、古来の龍伝説
山から立ち上る雲を「森林蒸散雲(しんりんじょうさんうん)」と言います。
この日は、雨で湿度がほぼ100%の状態。山の木々から大気中に放出される水蒸気が飽和し、上昇気流に流されて、雲が立ち上る現象に見入ってしまいました。
山の斜面のなぜ一か所からだけ雲が立ち昇るのか?

雲が立ち上った箇所は、おそらく沢か谷があり、より多くの水蒸気が周りよりも大気中に供給されている。
かつ斜面を滑昇する風の流れがこの雲を形成したものと考えられる。
大昔の人は、ここに龍の存在を感じたのかもしれない。
この場所は、兵庫県丹波篠山市。
龍神伝説もいくつかあり、龍に関する神社もある。

イラスト:蓬莱大介
そんな場所で雨に濡れるのも悪くない。
いろんな妄想が頭をめぐる。
龍が吐く炎は、雷なのだろうか。
恵みの雨と大気中に放出された窒素が、この場所の農作物と良質な土を育て、
人はその恵みの土に火を入れて、素晴らしい陶器をつくる。伝統工芸品「丹波焼」
森林雲ができる場所を「龍の通り道」ともいうらしい。
そんなことを考えながら窯元横丁を散策し、晩酌用のおちょこを二つとおかず用の小皿を買った。


