地球温暖化について

地球温暖化についての討論

きのう地球温暖化はしているかどうかという討論を番組収録しました。

タイマンの論客は、竹田恒泰氏。

さすが討論がうまいですね。すごい勉強家ですし、頭の回転が速い!

こっちが言いたいことを言わせないまま矢継ぎ早に話してくるので、指摘したいことがそのままになって次のテーマに言ってしまう・・・。

う~ん、いい経験になりました。。。

 

この所2週間くらいずーっと地球温暖化のテーマが頭の中でいっぱいでした。

おかげさまでたくさん勉強する機会が得られてよかったです。

そして、いろんな意見に目を向けられました。

 

ここで僕なりの地球温暖化論をちょっと整理してみようかと思います。

これはあくまで自分への備忘録なので、よっぽど興味がある方以外はスルーして下さい。自分のためのメモ書きです。読みづらいです。でも、興味がある人にはキーワードになることがあるかもしれません。

 

・地球温暖化は、過去130年ほどで約0.85℃上がっているのは観測結果から事実。

・単年ごとで見た時には寒い年も自然の変動であることは考慮しなければならない(今年の冬のように)。

・数十年、数百年と長期的に見た時に、温暖化は傾向として現状見受けられる。

 

昔、縄文時代や平安時代は今と同じくらいかそれよりも気温が高かった可能性があるが、いまの問題はたった130年あたりで0.85℃上がるような急上昇は過去にみられないということ。

今後このような急上昇の傾向が拍車をかけて続けば、将来、動植物や人類が適応できるのかが問題である。

また、気象キャスターとして実感しているのは、雨の降り方が激しくなっていること。気温が上がれば、空気中に含むことのできる水蒸気量は増える。そうすると、降る時には雨量が多くなる。

 

気温の急上昇と合わせて、二酸化炭素の急上昇もある。

産業革命前は280ppmだったのが、今は1.4倍増えて400ppmを超えている。

その上昇の仕方も過去にないと見られる。

 

何万年とかけてできた地面に埋まっている化石燃料を、わずか100年ほどの短い期間で掘り起こし燃やして大気中に放出する。この短い期間というのが問題なのではなかろうか。

 

そもそも地上にあったものが化石となったわけで、それを燃やして大気に放出するのは元に戻しているだけという意見もある。

極端なことを言えば化石になる前の時代に戻るだけのことなのだが、短い期間で変化することにより気候も急激に変化してしまう怖さがあるのだ。

 

温室効果ガスというのは、その効果は水蒸気が5割、二酸化炭素が2割といわれている。水蒸気が地球温暖化をしているのではという指摘はあるが、それも一理あると思う。

ただ、2割の温室効果をもつ二酸化炭素が気温をわずかに上昇させれば、空気中に含むことのできる水蒸気量は増える。そうすると、空気中の水蒸気量は増えて温暖化は進む。二酸化炭素が援護射撃をしているようなことになっているのではないか。

 

人為排出の二酸化炭素と地球温暖化の関係について否定的な意見もある。

そもそも人間が出す二酸化炭素が本当に温暖化に影響しているのかということ。

大気組成でいうと、280ppmというのは0.028%。これが0.040%に増えたからどうだという意見。

 

気温が上がったから二酸化炭素の濃度が増えたのか、二酸化炭素が増えたから気温が上がったのかもはっきりとは未だ解明されていないのは事実。

海の熱吸収と放出、二酸化炭素吸収と放出についてもまだ解明されていないこともある。

まだよくわからないのに、国をあげて対策して、それが無駄足にならないかという意見もある。

 

まだ未解明のこともあることを認めつつ、最新の科学の知見だと、地球の気温は急激に上昇していて、今後も温室効果ガスを人間が出しまくれば、上昇傾向は続くであろうということ。人為排出による温室効果ガスがないと、今の気温の上昇の仕方は説明がつかないそうだ。

 

とはいえ、たまには寒い年もあったりで自然の変動もあることを理解しておきながら、対策はとっておいたほうが次世代のためにもベターな「今の選択」ではないだろうか。

 

個人的に地球温暖化の対策というのは、「しなければならない」というか「しておいた方がいい」というトーンが一番伝わりやすいと思うのだ。

生活習慣病に例えると、現在の検査の結果、高めの数値が出てますよといわれている状態。たまたまその日が体調が悪かっただけかもしれない可能性もある。ただ、数値が高いことは確か。今はまだ許容範囲だが、のちのち放っておくと重大な病気になるかもしれないから、念のため今からできる範囲で生活習慣を見直しましょうという段階なのではなかろうか。ただ、本当に病気になってしまってからではもう遅い。

とはいえ、急に食事制限をしなさいといわれても無理なので、生活に無理のない程度で、「意識することが大切ですよ」と。それだけでも何もしないよりはいいと。もしかしたら放っておいても別に大丈夫な可能性もあるのだが、対策するリスクとしないリスクを天秤にかけたら、無理のない程度で対策をしておいた方がいいのではないかと。

要は、地球温暖化の対策は、僕らの生活に負担をかけてまで無理に対策を最優先せよというわけではない。ガソリン車に乗るなというわけではない。例えば、家電を買い換える時に最新のエコ家電を選ぶだけでひとつ対策はできる。楽して対策行動してもいいのだ。

国の政策にしても温暖化対策を最優先事項にもってくる前に、他にもやらなければならないことが山積みなのでそちらを優先させるのは正しいと思う。だからといって、まったく無視するのもどうかと思う。将来のためにやるべきことはやっておく。

 

医者選びも1人に頼るのではなく、セカンドオピニオンのようにいろんな意見を聞いておくことが大切で、地球温暖化に関して、対策をしながらも最新のさまざまな意見を取り入れることが必要なのではなかろうか。否定派の意見も含めて。

 

現実起こっていることも認めつつ、わかっていないことがあることも認めつつ、何がいま将来にとってベターな選択なのかを考えるのが地球温暖化問題なのかもしれない。

 

ここまでいろいろ自分なりに考えた結果、地球温暖化対策は、将来のためにやっておくべきだと思う。どの程度かは、ひとりひとりができる範囲で。気をつけなければならないのは、何でもかんでも温暖化ではないということをしっかりとテレビで説明するということ。あと、温暖化のデメリットばかりを主張するのもいかがなものかと思う。メリットもあるはずで、それを天秤にかけて考えるべきだ。

 

最後にまとめると

とりあえず、近年の予想を超えるような雨の降り方を考えた時、「今年も起こる」というはっきりした根拠はまだないが、「今年起こらない」理由も見つからないので、近年の傾向からして激しい気象現象には今年も注意をしておいたほうがいいだろう。

 

【今日乱文をこうして書いたのは、頭がちょっとだけ冴えているうちに、現在の自分のキャスターとしての「考え方における立ち位置」をはじめて表現してみたくなったからです。】